元少年Aが患った反社会性パーソナリティ障害の症状・治療法・接し方まとめ

記事の画像はイメージです。特定の人物を指すものではありません。

      2017/01/07

この記事の読了時間: 617

こんにちは!はなみです。

酒鬼薔薇事件としても知られる神戸の事件の犯人だった元少年Aがサイトを開設していて話題になりましたね。

私も見たんですが、ギャラリーとかはちょっと見るに耐えない…。

何だろう、もし本当に本人だとしたらものすごい不安定さというか危うさを感じました…。

彼を騙った第三者の模倣で、彼はどこかでひっそりと生きている…とかだといいなと思ったり。

とにかく、今回は彼の精神鑑定の結果と『反社会性パーソナリティ障害』について詳しくまとめてみようと思います。

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少年Aの精神鑑定結果

普通精神鑑定の結果って公開されるものではないのですが、このケースは非常に注目を集めた事件だったため、特別扱いで公開されています。

Wikipediaでのざっくりまとめがあったので引用しますね。

・脳のX線検査、脳波検査、CTやMRIによる脳の断層検査、染色体の検査、ホルモン検査に異常は無い。
・非行時・鑑定時とも精神疾患ではなく、意識は清明であり、年齢相応の知的能力がある。
・非行時・鑑定時とも離人症状と解離傾性(意識と行為が一致しない状態)があるが、犯行時も鑑定時も解離性同一性障害ではなく、解離された人格による犯行ではない。
・自己の価値を肯定する感情が低く、他者に対する共感能力が乏しく、その合理化・知性化としての虚無観や独善的な考え方がこの事件の原因の一つである。
(中略)
少年に完全な責任能力はあるが、成人の反社会性パーソナリティ障害に相当する行為障害(18歳未満の場合は人格形成途上なので行為障害と表現する)があり、鑑定医の意見としては、行為障害の原因を除去して、少年の性格を矯正し、Aが更生するためには、長期間の医療的処置が必要(医療少年院への送致が最も適切な処遇)

ここで注目したいのが行為障害、反社会性パーソナリティ障害という言葉です。

どんな病気なのか、早速チェックしてみましょう。

 

パーソナリティ障害とは?

反社会性パーソナリティ・人格障害とは
反社会性パーソナリティ障害とはパーソナリティ障害の1つで、B群の劇場型に含まれます。

パーソナリティ障害とは、平均的な行動から著しく偏ることで本人もしくは社会に苦痛や障害を与えている状態を指します。

B群には境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害も含まれています。

ちなみに元少年Aは手記出版後に、自己愛性パーソナリティ障害の可能性も指摘されていました。

 

反社会性パーソナリティ障害の特徴・割合

反社会性パーソナリティ障害の特徴は、一言で言えば『トラブルメーカー』です。

社会のルールを守れない、自分の利益のために人をだます、責任感がない、良心の呵責がない、暴力性が高いなどが代表的な特徴で、これらの特徴によって周囲とのトラブルを引き起こすこともあります。

一般的に有病率は1-3%で、男性に多いです。

大体100人いれば1-3人は反社会性パーソナリティ障害の可能性あり、ということになります。

 

元少年Aの行為障害とは?

元少年Aの行為障害とは
上の精神鑑定の記載で『成人の反社会性パーソナリティ障害に相当する行為障害(18歳未満の場合は人格形成途上なので行為障害と表現する)』というものがあります。

反社会性パーソナリティ障害は人格が形成された18歳以上でないと診断できず、その過程に必ずあるとされる行為障害が元少年Aにもあったことがわかります。

行為障害は何度も繰り返して社会の規範を逸脱する行為の問題です。

6か月以上にわたって攻撃性・窃盗・重大な規則違反が見られます。

元少年Aの場合は動物への仕打ちが大きな話題になったりしましたね。

 

反社会性パーソナリティ障害の原因は?

反社会性パーソナリティ・人格障害の原因
原因は、主に個人・家庭・社会文化的な要因が絡んでいるとされています。

元少年Aの場合は各種手記や事件記録を読んでも、家庭にかなり問題があったことが読み取れます。

また、人によっては事故などで脳が傷ついて、反社会性パーソナリティ障害になるケースもあります。

 

反社会性パーソナリティ障害は治るの?

必ず治るとは言えませんが、心理療法によってある程度社会と馴染んでいく可能性はあります。

一般的には30代頃になると落ち着いてくるとも言われています。

元少年Aも精神病院に入院して治療を受けたとのことですが、社会復帰がうまくいっているのかどうかは今後、彼が死ぬまで取りざたされるような気がします。

 

反社会性パーソナリティ障害に対する誤解

反社会性パーソナリティ障害=犯罪者

反社会性パーソナリティ・人格障害と犯罪
反社会性パーソナリティ障害が暴力を伴いやすいことから、『反社会性パーソナリティ障害=犯罪者』という誤解があります。

もちろんトラブルメーカーであることに変わりはないですし、犯罪率から見ればそうでない人に比べて高いと予測されます。

ですが、必ずしも全員が犯罪者になるわけではありません。

 

サイコパス=反社会性パーソナリティ障害

反社会性パーソナリティ障害=犯罪者のイメージから、犯罪心理学などで用いられる『サイコパス』を想像する方もいるようです。

かなり似通ってはいますが、正式な場面ではサイコパスは『行動・情動に重きを置く』という点での違いがあります。

反社会性パーソナリティ障害の場合は『人格』に重きを置きます。

 

反社会性パーソナリティ障害の人は嫌われている

反社会性パーソナリティ障害の性格
反社会性パーソナリティ障害の人を見て魅力的だなと感じるケースももちろんあります。

同じパーソナリティ障害だからといってすべての部分が一緒ではありません。

人によっては暴力性や責任感のなさを持ちながらも、なぜか人気者という可能性もゼロではないです。

 

反社会性パーソナリティ障害の人との接し方

防御して付き合う

反社会性人格障害者との接し方の注意点
どうしても反社会性パーソナリティ障害の人と付き合っていかなければいけないのであれば、自分自身・自分のものを自分で守る必要性があります。

暴力などがあれば家族でも離れられる可能性が高いので、その時点での対策を先に練っておくのがおすすめです。

相手に住所を知らせない、連絡先がばれないようにする方法などはネットでもしばしばまとめられています。

また、相手の挑発に乗らずに落ち着いた状態を保つスキルも役に立ちます。

 

子どもが行為障害を持っているかも?

13歳より前に攻撃性・暴力性の高さや虚言・破壊行為などに及んでいる場合は、いち早く治療機関に連れて行ってください。

行為障害を子供のうちに適切に治療すれば半数は大人の反社会パーソナリティ障害にならずに、社会と関わっていけます。

また、プロの規制下に置く方が両親・兄弟に与える精神的な影響も少ないです。

 

hanami5今回は元少年Aが患ったとされる反社会性パーソナリティ障害についてまとめてみました。

まとめているうちに自分自身、パーソナリティ障害というものにすごく関心が出てきて、ふーむ…と考えさせられることもあったり。

次はもう少し気楽な話題でお会いしましょう^^

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

 

参考サイト

英国国立技術評価機構(2009)

 - パーソナリティ障害