人が怖い・緊張する原因、人が怖い心理と病気の可能性

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      2017/07/18

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不安障害やうつ病の方の多くに共通する悩みの1つが『人が怖い』ということ。

人に対する恐怖感で外に出られなくなってしまった…という体験談は何度も聞いたことがあります。

私自身もさすがに外に出られないまではありませんでしたが、人が恐ろしくていろいろな対策を取った時期もあったり。

というわけで、ここではまず人が怖い心理や原因を紹介していきます。

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人が怖い原因1.養育者

赤ちゃんのころは養育者が周囲のすべてであり、養育者以外の人を知らない世界です。

身体的あるいは心理的に健全でない養育を受けた場合、人が怖くなることは十分考えられます。

最たるものが虐待ですが、虐待とまではいかなくても人間に対して不信感を抱かせるような養育者は意外といます。

幼児期に不信感、恐怖感を刷り込まれて、大人になっても人が怖くなっているかもしれません。

 

人が怖い原因2.大きなトラウマ

上述の養育者による教育は、じわじわ刷り込まれるものなのでどちらかといえば自覚が生まれにくいという面があります。

どこの家でもこんな感じだと思っていた、周囲もこんな家ばかりだと思っていたという声もあるくらいです。

一方で原因2の大きなトラウマとは、自覚できる人間関係上の事情のことです。

たとえばいじめにあった、嫌がらせを受けた、ひどい裏切りを受けたなど。

養育者に暴力を振るわれた時の印象的なエピソードなどは1と2の両方に当たります。

 

人が怖い原因3.1と2から生まれる経験則

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人間は経験から次を予想できる生き物です。

なので養育者の態度や2で紹介したような大きなトラウマから『次もこうなるのではないか』という経験則も生まれてしまいます。

あるいは『次はこうなりたくないから人とかかわらない』という極端な考えに走る可能性もあります。

また、人が怖くて緊張する場合は過度に他者からの評価を気にしている状態。

これも経験則から『他者からの評価なしには安心できない』と考えていることが原因です。

 

人が怖い原因4.すべてとかかわる脳の働き

原因1、2、そしてその2つから導き出される3の経験則のいずれにも関わっているのが脳の働きです。

不安障害になりやすい人は脳の一部の神経伝達物質のバランスが取れていないことが多いです。

そのため、些細なことにも敏感に反応してしまうことが多く、人間関係における事件の衝撃をいつまでも覚えています。

 

人が怖い心理-投影

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心理学的に言うと、人が怖い心理の背景には『投影』があると言われています。

例えば原因1や原因2のように、何らかの形で養育者や他者から存在やあり方を否定されています。

その否定の気持ちが自分の中に深く染み込んで行って、今度は自分が自分に対して存在の否定・あり方の否定をしてしまうんです。

そしてここで出てくる『投影(自分の思考パターンを人に映し出すこと)』によって、自分が自分をダメだと思っているのだから他者もダメだと思っているだろうということになります。

 

人が怖い心理2-投影にプラスされた認知の歪み

上述の投影にプラスして問題を引き起こすのが認知の歪みです。

例えば1か0かの極端な思考に走ってしまった場合には、『誰かがダメと言った』ということが『みんながダメだと思っているに違いない』という解釈になります。

当然すべての人に『自分に対するネガティブな解釈』を投影するようになってしまいます。

関連カテゴリ:10の認知の歪み

 

人が怖い…がループする

投影と認知の歪みが組み合わさると、今度は『人が怖い』がループしてきます。

ここでは、養育者に人格を否定されたと仮定して図を作ってみました。

まず養育者からの人格否定を受けて、自分の心の中で『自分は嫌われている』という図式を作ります。

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次にそれを養育者ではない他者に投影します。

自分がこんなに自分のことを嫌いなんだから、他者も嫌いなはずだ…と投影してしまうのです。
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そして次に思い込みの強化です。

人間(って言っても画像はひよこですが…)十人十色なので、当然本当に馬の合わない何人かというのは出てきます。

歪んだ認知はそういう人を見つけたら、すぐに拡大解釈で『やっぱり自分は嫌われていた!』として、もともとの自分の思い込みを強化しようとするわけです。

それが10人に1人でも100人に1人でも、見つければそういう風に解釈して自分のあり方を固定しようとします。

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すると、また投影が始まり投影の結果から拡大解釈…という流れを繰り返してどんどん人が怖くなってしまいます。

これを繰り返せば繰り返すほど社会生活を送るのは難しくなっていきます。

 

人が怖いのは病気?

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人が怖い、というと対人恐怖症を思い浮かべる方も多いと思います。

対人恐怖症は文化依存(結合)症候群の1つで、ある地域や民族・文化で発症しやすい病気です。

日本の文化依存症候群の代表とも言われており、恥の文化との関係性が指摘されています。

似たような病気に社交不安障害もあります。社交不安障害の場合は人に限らず特定の社交場面(食事や会議など)が怖いのが大きな特徴。

いずれにしても日常生活上の問題が起きていれば病気と診断される可能性があります。

関連記事:社交不安障害(SAD)と闘う/闘った、10人の有名人

 

私の『人が怖い』時代

社交不安障害にかかっていたころ、人が怖いという思いが特に顕著でした。

外に出ることは出来たのですが、夕方以降出来るだけ人の少ない場所を選んで出かけていました。

あとは道を歩いている人に嫌われている、嫌がられているといった思い込みがひどくて、思いこみで人を嫌っていました。

これもループの一環ですが、『どうせ人に嫌われているだろう(投影)→私もこいつなんか嫌いだ→こいつも私のことを嫌いなはずだ(投影)』というループが出来ます…。

こんなことをしていると当然疲れが出てくるので、そのうち動けなくなります。

今思い出してもゾッとするような妄想の中に生きていました。

 

カエサルの名言に『ほとんどの場合、人は自分が望んでいることを喜んで信じる』という言葉があります。

幼いころあるいは何かの衝撃を持って植えつけられた『自分は嫌われている』という感覚に慣れ親しみ過ぎて、何があっても周囲が自分を嫌いだという目線でしか見られなかったのだと思います。

おまけに認知が歪み過ぎて、そういう目線以外の目線が持てなかったころがありました…。

 

hanami2というわけで、唐突ですが今回はここまで!

次回、人が怖くて仕事や学校に行くのが大変な方のための解消法を紹介していきます。

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