自律神経と頻尿の関係-メカニズムと改善・克服方法-

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      2017/07/17

この記事を読むのにかかる時間: 626

体のさまざまな場所に影響を与える自律神経。

自律神経の不調では、頻尿の症状も見られます。

この記事では自律神経と頻尿にどんな関係があるのか、おすすめの克服方法などを紹介していきます。

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自律神経とストレスと頻尿

頻尿の基準ってどれくらい?

日本泌尿器科学会によれば、基本的には1日8回以上の排尿を頻尿とするとのこと。

ただし、それ以下でも本人が『トイレが近いな』と感じれば頻尿です。

また、1日8回以上行っていても正常な頻尿も。

例えば水をたくさん飲んだ時、しょっぱいものを食べた時、利尿作用のある食べ物を食べた時などです。

 

自律神経・ストレスの頻尿の症状

バスの座席

自律神経系やストレスの問題で起きる頻尿には、もちろんトイレの回数が多いということも含まれます。

その他に、残尿感も体験しやすい症状の1つです。

具体的にはこんなシーンで問題を感じることが多いです。

トイレに行ったすぐあとでもまたトイレに行きたくなる

すっきり出た感じがしない

長距離バスや授業中、会議中などトイレに行けない状況では気持ちがピリピリする

 

また、物事に集中しているときや熱中しているときには頻尿症状が出にくいという特徴も。

 

自律神経と頻尿・残尿感のメカニズム

自律神経の乱れとは

金の天秤

自律神経には活動を担当する交感神経と、リラックスを担当する副交感神経があります。

1日の流れや体内の働きに合わせて、2つの神経は上手にスイッチを切り替えられるようになっています。

ところが自律神経が乱れると、交感神経・副交感神経のスイッチの切り替えが下手になります。

自律神経失調症と言うと主に『交感神経の優位』を指すことが多いです。

つまり、常に緊張した状態が続くということですね。

頻尿と関わる部分も交感神経優位な状態です。

ですが、交感神経、副交感神経のどちらが優位すぎても問題です。

大事なのは、バランスを取るためのスイッチを上手に切り替えられる体質になることです。

 

自律神経の乱れと頻尿

空港を歩く旅行者の女性

交感神経が優位で緊張している状態では膀胱には尿を貯めるが、出口では押さえている状態となります。

じゃあ頻尿にならないんじゃないの?と思いますよね。

ところが交感神経優位の状態では神経過敏になっているので、少量貯まった尿でも脳が誤解をしてしまうのです。

少し貯まっているだけでも『トイレに行かなければ』と思ってしまいます。

同時に、トイレに行っても下で紹介するように残尿感を生み出してしまうシステムがあるので、ますますトイレに行きたくなります。

 

自律神経の乱れと残尿感

白いバスルーム・トイレ

膀胱の出口から尿が出るときには、リラックスを司る副交感神経の働きが必要です。

ですが、自律神経系が乱れていると、尿を出さないように抑えている内尿道括約筋という筋肉が緩みきりません。

中途半端に力が入った状態なので、最後まで尿を出すことができないのです。

その結果、先ほどと同じように神経過敏な状態で脳が少量残った尿に神経をとがらせることになります。

すると、どうもスッキリしないという残尿感につながるんですね。

 

自律神経系の頻尿の克服・改善

病院の治療科

病院での検査

頻尿の原因となるのは自律神経系だけではなく、腎臓の病気や糖尿病などもあります。

ですので、頻尿が気になるときはまず泌尿器科に行くのがおすすめ。

どうも泌尿器科は恥ずかしい…という場合は、内科で尿検査が可能かを確認するのもアリです。

検査結果次第では泌尿器科からさらに別の専門科で精密検査・治療をすることがあります。

体の病気ではない、自律神経系の異常と考えられる場合は、心療内科や精神科での治療です。

 

処方されることの多い漢方薬

五淋散

尿路の熱を引き、痛みをやわらげ、尿の出をよくしてくれる漢方薬です。

体力があまりなく、弱めの方に向く処方でもあります。

 

清心蓮子飲

五淋散と同じく尿路の熱や腫れを引く、痛みをやわらげる、尿の出を良くする漢方薬です。

胃腸が弱いタイプや、不安感・いらいらを伴う時に適切とされています。

 

八味地黄丸

冷えの症状を持つ高齢の方に用いられることが多い漢方薬です。

排尿異常の他には、夜間頻尿や足腰のしびれなどに用いられることもあります。

※今回紹介した以外の漢方薬が適切な場合もあるので、専門医の処方を受けるのが確実に自分に合った漢方薬を探す方法となります。

 

膀胱訓練

トイレットペーパー

自律神経系からくる頻尿の場合は、尿自体が排泄を必要とするほど溜まっていないことが多いです

必要以上にトイレに行きすぎているのを改善するために、膀胱訓練というものがあります。

これは意図的に尿意を我慢することで頻尿を改善する方法です。

脳が『トイレに行かなければ』と勘違いしている状態を、適切な感覚で尿意を感じるように調節します。

膀胱訓練は、医師の指導の下行うのが適切です。

 

尿を我慢する時間を延ばして行く

腕時計を見る人

膀胱訓練の基本は、トイレに行きたいのを我慢することです。

段階的に行うことで、徐々にトイレの間隔が空き、頻度が少なくなります。

トイレに行きたくなっても5分我慢する、それに慣れたら10分…といったようにです。

1日にトイレに行った時間・尿の量を記録する排尿日誌を書くと、客観的に成果を見られます。

 

尿意を紛らわす

ルービックキューブをする人

膀胱訓練の基本である『我慢』をサポートしてくれるのが、尿意を紛らわすこと。

我慢している間ずっとトイレのことを考えていたら苦しくなってしまいますよね。

そこで、尿意を紛らわすためにさまざまなことをするのがおすすめです。

熱中できることに取り組むのもよいですし、深呼吸をするのもよいです。

深呼吸は副交感神経優位の状態を作って、残尿感を減らすサポートにもなります。

 

おすすめのアロマ

アロマはリラックスできる環境を作るのに一役買ってくれます。

特におすすめなのはベルガモット、カモミール、ユーカリ、マジョラムなど。

実際に香りを嗅いで好きなものを選ぶとよいです。

精油を希釈したものを湯船にいれたり、アロマディフューザーを使ったり、スプレータイプのアロマもあります。

 

いずれにしても、頻尿かな?と感じたらまずは泌尿器科で検査を受けることをおすすめします!

自律神経系であることが明らかな方には、今回紹介した克服方法が役に立つ可能性が高いので、参考にしてみてください♪

 

参考サイト:

日本泌尿器科学会

 - 自律神経バランス