虚言癖の心理や人格障害、その他の病気との関係性は?

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      2017/07/17

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人間、時にはつまらないことで嘘をついてしまうこともありますよね。

私自身も必要に応じて嘘をついたり、以前は見栄を張りたくて嘘をついたこともあります。

もちろん嘘すべてが悪いわけではないのですが、日常的に虚言癖として癖になっているケースがあるのも事実。

今回は、虚言癖の心理と虚言(嘘)が特徴的ないくつかの障害を紹介します。

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嘘にはメリットがある!

ちょっとしたことでも嘘をつくのが習慣になってしまう場合は、嘘によるメリットを受け取っている状態です。

人間は学習によって『この行動はメリットが大きいか?デメリットが大きいか?』を学びます。

そして、一度学んだことは行動を通して修正されたりさらに強化されたりします。

嘘をつかずにはいられない人、嘘が完全に一種の癖になっている方は、『嘘に長期的・短期的なメリットがある』からやめられないのです。

 

嘘のメリットって?

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では、実際に嘘をつくことで得られるメリットを見ていきます。

これらのメリットがすべてではなく、各個人の人生で得た個別のメリットもあると思うので、あくまで一例と考えてください。

 

劣等感を紛らわせてくれる

自分の中でダメだと思っている部分を紛らわせてくれるのが嘘の効果です。

私は劣等感を払しょくするために努力をしてもそれが思ったように結果につながらないときなどに、嘘をついたと記憶しています。

ダメな自分を嘘で飾り立てると一瞬とは言えども安心できるんですよね。

今となっては、そんな嘘つかなくてもよかったなって思うことも多いです。

 

人に認められたい気持ちを満たしてくれる

人間誰しも承認欲求があります。

嘘をつくことで誰かに『すごいね!』とか『やっぱりそうだよね』といった言葉をもらうと、承認欲求が満たされます。

漫画とかでも、クラスで浮くのが嫌でつい嘘をついてしまう…という場面があったりしますよね。

あれは承認欲求(ひいては安全欲求)を満たしてくれるメリットに嘘を用いています。

 

寂しさを紛らわせてくれる

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芸能人と知り合いだ、業績を上げたなど注目を集めやすい嘘は寂しさを紛らわせてくれる効能があります。

誰かに注目されたいというのも広義には承認欲求ですが、ここでは特に寂しさに注目したかったので分けてみました。

人に認められたいというよりも、悪意でも善意でもいいから人の耳目をひきたいという方に近いかと。

 

円滑に話が進む

例えば自分が何か悪いことをして、それを隠すときの嘘などです。

嘘をつくことでその場はどうにか切り抜けられ、安心感を得られます。

何回か繰り返すうちに嘘に嘘を重ねることになりますが、その場限りは円滑に話が進む、場の空気が悪くならないのでつい嘘をつき続けてしまいます。

長期的に見てみるとばれた時のダメージが大きくなるデメリットがあるので、短期的にものを考える方が陥りやすい嘘です。

 

虚言が特徴的な病気

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嘘をつく、虚言の症状が出る精神科関連の病気についてまとめてみました。

代表的なもののみとしています。

 

虚偽性障害

名前にも『虚偽』と入っていますが、虚偽性障害の症状は『意識的・意図的』に病状などに関して嘘をつくことです。

とくに有名なのは、病気を装うためにあらゆることをするミュンヒハウゼン症候群、代理ミュンヒハウゼン症候群です。

例えば熱を上げるために体温計をわざとカイロにつけたり、症状を重篤にするために治療をさぼったり、検査結果を操作するために尿に血液・卵白を混ぜたりします。

病気になることで、上で紹介したような『寂しさを紛らわせる、耳目を集める』といったメリットの獲得に成功するため必死に偽装をし続けます。

 

『代理』とついているのは、主に親が子供の病気を偽装するケースを指します。

『子供を熱心に看護する親』として注目を集めたいがゆえに、子供の病気を偽装します。

最悪の場合、子供が亡くなることによって親の代理ミュンヒハウゼン症候群が発覚します。

 

パーソナリティ障害

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演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害など、パーソナリティ障害の中でもB群には虚言癖が見られやすいです。

B群はパーソナリティ障害の基本である『自分というものの不安定性』に加えて、『過剰な承認欲求、自己顕示』が出やすいのが特徴。

不安定な自分を支えるために承認欲求を満たそうとするのですが、そのときに嘘を用います。

特に演技性パーソナリティ障害は嘘ともっとも密接な精神障害です。

日常的に小さな嘘を積み重ねるほか、人によっては芝居がかった話し方や感情表現が激しいのが特徴です。

 

適応障害

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不安障害には嘘が症状として出るものは少ないのですが、唯一『虚言』が見られやすいと言われるのが適応障害。

適応障害のタイプの中で『行動障害を伴うタイプ』は、反社会的な行動を取りがちです。

万引きなどの軽犯罪、暴力や喧嘩といった人間関係のトラブルの他、虚言も行動障害の症状に含まれます。

軽犯罪や暴力行為を隠すための嘘、自分を大きく見せるための嘘、日常的などうでもよいことへの嘘まで様々な嘘の可能性があります。

主な原因はストレスですので、環境調整やストレス耐性を整える治療で徐々に行動障害も治していくことになります。

 

解離性障害

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上の3つの障害とは違い、『嘘をついている』という自覚は本人にはありません。

というのも解離性障害は『ある時間の記憶がない、自分という感覚がない』のが特徴だからです。

最もわかりやすいのが解離性同一障害(二重人格・多重人格)。

他の人格が出ている間のことを覚えていなかったり、過去の一部分の記憶がすっぽり抜け落ちていることもあり得ます。

すると空白の時間のことを人から聞かれたときには、適当に話を合わせて誤魔化すか、考えられる可能性を言うしかできません。

わからないと言えば頭が変だと思われるリスクが高まるので、とりあえず適当に話を作り上げることも多いでしょう。

すると周囲からは『嘘をついている』と思われてしまうのです。

 

子供の嘘はちょっと違う

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ここまで嘘についてあれこれ見てきましたが、最後に『子供の嘘は大人の嘘とはちょっと違う』というお話をします。

子供は大人に比べると『現実認識能力』がやや欠けがち。

そのため『こうなったらいいな』ということと、『実際はこうだ』ということが時々ぐちゃぐちゃになってしまいます。

その状態で話していると本人もわからず嘘をついてしまうことにもなるのです。

この手の嘘は成長によって現実認識能力が育ってくると自然と治まるので心配は要りません。

保身のための嘘や悪いことを隠すための嘘が継続する場合のみ、対処法を考えるとよいでしょう。

 

hanami7虚栄心を満たすために嘘をついていたころの自分はあまり好きではないです。

嘘で塗り固めるっていうのは限界があるのかなぁと思う反面、見栄を張ってついた嘘を現実化しようと努力して能力を伸ばした経験もあるので、使いようかなとも思います。

 - 心の病気・ストレスと関係する病気