共感疲労の症状・特徴となりやすい人、共感疲労対策法6選

記事の画像はイメージです。特定の人物を指すものではありません。

      2017/05/20

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2011年3月、大震災が起こった次の週に病院に行った私が先生に言われたのは『あまりテレビを見ないように』ということでした。

先生が言うには共感疲労を起こしやすい状態ということだったんですが、一体共感疲労とは何なのか、どんな人に起きやすくてどんな注意が必要なのか、対策は?ということをまとめてみました。

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共感疲労とは

共感疲労とは、何か辛いことが起きた人の苦しみや悲しさに共感しすぎて心が疲れることを指しています。

代理トラウマもほとんど同じ意味で、直接的にその出来事を体験したわけではないにも関わらずストレス反応が起きてしまうのが特徴です。

例えば東日本大震災のとき小学校低学年から中学年くらいだった子は、直接被災していなくても映像(テレビなど)で震災を疑似体験してトラウマを抱えている場合もあります。

普通に生きていると他人に共感して悲しんだり喜んだりということはよくありますが、それが自分自身の心にひどい疲れや倦怠感、不安を呼び起こす状態が問題となっています。

共感疲労、代理トラウマの他に、二次受傷、代理受傷、共感性疲弊、外傷性転移など言葉も意味としてはかなり似通っており、同じ言葉と考えても問題ありません。

 

共感疲労を起こしやすい状況

多くの人が共感疲労を起こしやすい状況に、地震や水害、台風などの災害があります。

共感疲労という言葉が注目され始めたのも東日本大震災以降で、最近では2016年の熊本地震も共感疲労を起こす人が多かったようです。

災害時には1日中テレビで被災地の様子が報道されることが多く、中には悲惨な映像も少なくはありません。

共感疲労を起こしやすい人は映像や画像でも十分すぎるほどに共感してしまい、心の疲労や体の諸症状につながります。

 

共感疲労になりやすい人

共感疲労とは,共感疲労,定義,尺度,特徴,意味,代理トラウマ,テレビ,なりやすい,症状,子供,看護師,職業,二次受傷2011年に注目を浴びた『共感疲労』という言葉ですが、もともとは1980年代に作られた言葉でトラウマを抱えたクライアントを相手にする職業の方のトラウマから生まれました。

例えば被災地の調査を担当する研究者や被災地へ行くボランティア、人の死に向き合うことの多い職業や壮絶な体験を耳にする職業である消防士、看護師、福祉専門家、臨床心理士、カウンセラーなどは共感疲労を起こしやすいです。

 

そして、大人と違ってストレスへの対処法をたくさん持っていない、ストレスにそもそも慣れていないという意味で子どもも共感疲労になりやすいです。

新潟中越地震や東日本大震災、熊本地震の直後に子供たちが『震災ごっこ』や『津波ごっこ』をするというニュースがありましたが、これはストレスへの対処の方法の1つ。

ごっこ遊びで恐ろしい災害を再体験して、『大丈夫、助かった』という安心を得て心のバランスを保っています。

 

また、性格や性質的に言えばHSP・エンパスと言われる共感性の高い方や感受性と想像力が豊かな方は要注意。

HSPについては以前特集したので、そちらを参照していただけると幸いです。

 

敏感で繊細な人-HSPの特徴とチェック、向いてる仕事と改善法

 

共感疲労対策1.情報から距離を置く

共感疲労に陥らないためにできることの1つ目が、情報から距離を置くということ。

冒頭で紹介した震災時のA先生の言葉『テレビは見ない方がよい』は正しかったようで、その後しばらく震災関連の情報を遮断して過ごしたら気分は大分落ち着いてきました。

ちょっと罪悪感はありましたが、まずは自分のメンタルを第一に考えるのが大事だなと感じた出来事の1つです。

普段からテレビをつけっぱなしにしている場合は自分でも意識しないうちにネガティブな情報過多になる危険性があるので、意識的に情報から離れる時間も必要です。

特に小さなお子さんがいるご家庭では、災害時にお子さんが情報に触れすぎないように親御さんがテレビの視聴量を調節してあげるのがおすすめです。

 

共感疲労対策2.共感疲労をシェア

共感疲労,対策,対処,話し合い,シェア,職業,ボランティア,災害,地震,ペット,ぬいぐるみ,ストレス,解消職場などでは同じように共感疲労に悩む方が何人もいることもめずらしくはありません。

それぞれの感じていることや共感疲労のつらさをシェアすることは、共感疲労の回復につながるとされています。

周囲では自分1人が共感疲労に陥っている…といった場合は、家族や親しい友人、カウンセラーに話すのもありです。

共感疲労に陥りやすい職業に就いている方は定期的に気持ちのシェアを心がけるようにしてみましょう。

 

共感疲労対策3.ペットに触れる

動物と一緒に時間を過ごすことは人間の心にとって良い効果があると言われます。

犬や猫などと一緒にいるだけで気持ちが楽になったという経験のある方も多いのではないでしょうか。

もちろんそれ以外の動物でもOKですし、動物を飼えない人はぬいぐるみでも大丈夫です。

共感疲労をシェアできる場所がなかったり、人に話すこと自体が疲れるときはぜひ試してみてください!

私はぬいぐるみでよく癒やされています(笑)

 

共感疲労対策4.思いやる

共感疲労,対処,対策,思いやり,ストレス,代理トラウマ,解消共感疲労に陥る人は共感力が疲労につながってしまうのでつらいのですが、せっかく持ち合わせた共感力を思いやりに使うことができれば、仕事の上では利用者や助けを求める人の力になれます。

仕事で共感疲労に陥りやすい場合は、まず考え方として『何ができるか』に焦点を当てるのがおすすめの方法です。

被災者やサービスの利用者が感じるつらい思いを少しでも軽減できる知識や技術をあなたは持っているはずです。

この人のために何ができるだろう?ということを意識しながら日々の業務をこなしていくことが、共感を疲労から思いやりに転換させる1つのポイントです。

 

共感疲労対策5.境界線を作る

共感が疲労になりやすい方は、他人と自分との境界線を引くのがあまり上手くないとも言えます。

素晴らしい技術、技法、サポート、理解があったとしても、最終的に大事な一手になるのは本人のあり方です。

被災者・被害者本人の心の準備が整うには、技術や支援よりも時間が必要なこともあり、それは支援者側がどうこうできるものではありません。

人は他人を変えることはできず、変えられるのは自分だけということを常に頭に置いておくことが境界線を適切に引くのに役立ちます。

 

共感疲労対策6.自分も思いやる

共感疲労,対処,対策,自愛,ストレス,解消上で『人は他人を変えられない』と言いましたが、そこから言えばあなたの共感疲労の解決にはあなたが一番重要ということにもなります。

共感した気持ちを相手への思いやりに変えるだけではなく、自分自身への思いやりにも変えてみてください。

 

1日頑張った自分、1週間頑張った自分に何をしてあげられるかな?と立ち止まって考える時間を作ってみてください。

おいしいものを食べる、どこかに行く、パーッとお金を使う、瞑想する、自然と触れ合う、1日中ゲームをする…方法は何でもいいです。

自分が喜ぶこと、自分が気持ちいいことを改めて考えて自分を思いやってあげることこそが共感疲労からの回復に重要だと私は考えています。

 

まとめ

・共感疲労とは…つらいことが起きた人に共感しすぎて疲労すること

・共感疲労が起きやすい人…HSP、感受性が豊か、子供、看護師、介護福祉関係の仕事、災害ボランティア、救急救命士、消防士など

・災害などでの共感疲労対策…情報遮断、気持ちのシェア、ペットやぬいぐるみに触れる、自分を思いやる

・職業上の共感疲労対策…気持ちのシェア、ペットやぬいぐるみに触れる、他人との境界線を引く、利用者にできることは何か?を考える、自分を思いやる、慣れる

*職業上の共感疲労はある程度慣れでも解消していきます。就職後1-2年で上手にペースをつかめるとベストです^-^

 

asako2共感疲労のリスクを抱えながら常に頑張って仕事をしてくださる方には頭が上がりません…!

あと、人によっては大災害でなくとも共感疲労を抱えることがあるので、常に自分のメンタルはチェックしておきたいところですね。

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