親子の共依存関係が持つ特徴や問題点、克服方法って?

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      2017/02/09

この記事を読むのにかかる時間: 712

人間関係に依存する共依存者、そんな共依存者なしではいられない依存者という危うい関係が共依存。

もともとアルコール依存症患者の家族からスタートした言葉ということもあり、どちらかといえば夫婦関係や恋愛関係で用いられることが多いです。

ですが、個人的にはもっとも根が深いのは親子の共依存だと思っています。

ここでは親子の共依存が持つ特徴や問題点、克服方法を紹介していきます。


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子供が共依存/依存者にさせられる

親子の共依存関係の問題の中でも特に大きな問題が、子供が半強制的に共依存者か依存者にさせられてしまうことです。

子供はお父さん・お母さんを生活上も精神上も必要としています。

親なしでは生きられない(健全な依存)時期がどんな子にも必要です。

そして『親なしでは生きられない』というのを逆手に取ると『生きる権利を妨害するとちらつかせれば、言うことを聞く』ということにもなります。

子供は選択の余地がないまま、依存者か共依存者として生きなければいけないというルールを押し付けられるのです。

これが後に子供の人生の基盤となってあらゆる問題の原因ともなるのが、ほかの共依存関係とはまた違った独自の恐ろしさです。

 

親子の共依存の特徴

共依存,親子,特徴,原因,チェック,過干渉,過保護,親親子の共依存は親による『依存者・共依存者としての子供』という役割の押しつけによるものです。

どちらにしても『親なしではいられない子供』にするのが共依存関係を作り出す親の目的です。

子供を依存者にするのであれば、親が何でもかんでも先回りしてやってあげることになります。

親が共依存者となって世話をし、人生のレールを敷き、歩く先の障害物は全部避けて回ります。

昨今問題になっているモンスターペアレントをイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。

 

こうすれば他の子供が手にするような自立の機会を子供は失い、いくつになっても親なしでは生きられません。

経済的に自立しても結婚して別の家庭を持っても、その子は『親の愛情(のように見せかけた別の感情)』に支配されます。

支配されたまま一生を過ごし、同じように子供に教育する親になるケースもあるでしょう。

ですがどこかで不自由を感じ、支配の重みに耐えられなくなる人も当然出てきます。

信田さよ子さんの著書では、50-60代になった女性が親の支配に気づいた話なども読めます。

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次に子供を共依存者にするパターンですが、こちらは『自分が面倒を見てあげる庇護の対象としての親』がいないとダメなパターンです。

親自身が嗜癖問題を抱えていたり、不幸を見せつけたりすれば子供は『この人を助けてあげなければ』という感覚に陥ります。

年を取っても母親や父親を助けなければという思いに駆られるだけではなく、母や父より幸せになってはいけないという思いに囚われることも多いようです。

また、共依存者として大人になり、別の人間(パートナーや友人)との共依存関係に悩まされるケースも少なくありません。

ここまでまとめるとこんな感じです。

 

・共依存関係の親子の子供は大人になっても『親なしでは生きられない』感覚に陥っている

・共依存関係になるパターンは過干渉、過保護や嗜癖問題、しがみつきなど様々

・子供が問題に気づくころにはすでに親が亡くなっていることもある

 

親子の共依存のその後

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では、共依存関係で育った子供がその後大人になるにつれてどうなるかを考えてみます。

共依存親子の子供は生まれつき人間関係嗜癖に取り込まれているので、相互理解や相互依存を前提とした人間関係は当然築きにくくなります。

そして、自分を依存させてくれる人あるいは自分の共依存欲求を満たしてくれる人をパートナーに選びがちで、パートナー間での不和、さらに子供への共依存関係の連鎖につながります。

 

ただ社会的にうまくやっていないかというと、そうではないケースもたくさんあります。

こちらも信田さよ子さんの著書等の話になってしまいますが、高い学位を持っていたり優れた才能を活かしていたり、キャリアを積んでいる方の話も少なくはありません。

ですので経済的に見てみると必ずしも不幸なケースばかりではないのですが、精神的には圧迫感や満たされなさに常に悩んでいるのが共依存親子の子供のその後の特徴の1つです。

 

親子共依存の克服-親の側から-

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もしも親子共依存であなたが親の側、子供に共依存・依存しているのではないかと気づけたなら、それはすごいことです。

親子に限ったことではありませんが、共依存は無意識に当たり前のようにやってしまうものです。

まずはそこに気づけた自分を褒めつつ、次は子供の人生を手放すことを考えてみてください。

まずは、現実的に居住地域を変えたりして離れてみて、子供に人生を返すきっかけを作りましょう。

 

そしてあなたは支配か依存かによって子供の人生のかじ取りをしようとしている・いたことに気づきましょう。

本来あなたが舵を取るべきなのはあなた自身の人生です。

そこに子供がいたとしても、あなたの人生の登場人物の1人であって、彼(彼女)は彼(彼女)の人生を生きています。

このことをしっかり念頭に置いて、次はあなたの人生の問題点や満たされない点を満たしていくのがおすすめの克服方法です。

 

親子共依存の克服-子供の側から-

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もしもあなたが親子共依存の子供の方だったと気づいた場合、まずは親御さんから離れるのがベストです。

精神的な自立が今すぐにできなくても、体の距離が離れることで確実に自分を冷静に見つめることができます。

あなたは依存関係に取り込まれてしまったせいで『親に申し訳ない』と思うことや『親の言うとおりにすればよいのではないか』と思うこともあるかもしれません。

でもそれは、判断力や自立力を奪われたからそう思っているだけです。

判断力も自立力も、年齢や性別やどんな親の元に育ったかに関係なく今から手に入れることができます。

 

まずは小さなことからでも自分で判断するクセをつけましょう。

ホッとすることを選んでみてください。

何がホッとするのか、何が好きなのかわからないときはとりあえず親に言われた(してあげた)反対を選んでみてください。

反対のことをずっとやればいいというわけではなく、そのうちに湧き上がってくる色んな感情を処理しながら、親と同じことをやってもいいです。

 

親子共依存とカウンセリング

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上述したように人生の問題点を考えたり、自分の判断力をアップさせるのが1人では難しいことも当然あります。

例えば子供の側だった場合、脳内に親が住んでいるようなものですから、いろいろ調べてやってみても内なる親の批判の声に降伏してしまいそうになることもあります。

逆に親の場合も、今まで子供に依存・共依存することで見てこなかった大量の問題や感情と触れ合うので、正直もう一度子供に依存・共依存した方が楽なのでは…と思ったりもするでしょう。

それに親と子のどちらにとっても自分の人生というものを生きたことがないがゆえに、『人生のかじ取り』というのは大きな問題となってきます。

その点ではこじれやすい親子間の共依存にはカウンセリングというや自助グループという選択肢がより強みを持つのではないかと思います。

 

親子の共依存の特徴・克服まとめ

では、最後に親子の共依存の特徴や克服のまとめを簡単に紹介します。

 

・親子共依存は『親なしでは生きられない子供』を作り出す

・あまりにもナチュラルなため共依存関係に気づかないまま苦しみ続けるケースも

・親子共依存を克服するためには離れることが重要

・親でも子でも、自分の人生を自分で舵取りする意識が重要

・カウンセリングはこじれやすい親子共依存には有効度が高いと思われる

 

hanami5機能不全家庭(家族)と一緒で、共依存という嗜癖問題も次の世代に引き継がれる可能性が低くはありません。

親との関係に息苦しさを感じていて、でも抜け出せないような圧迫感も同時に感じるのであれば一度じっくり共依存についての本を読んだりするのもおすすめです。

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