うつ病の原因?BDNF仮説とは

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      2016/12/08

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うつ病の原因はいまだ明らかになっていない部分も多いのですが、ここでBDNF仮説という1つの仮説を紹介します。

BDNF仮説とはどんなものか、今現在BDNF仮説に関して行われている研究についても見て行きましょう!

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うつ病の原因=BDNFが減少すること

1990年ころから提唱されているうつ病の仮説の一つが、BDNF仮説というものです。

うつ病ではBDNFが減少することが発症の原因という仮説ですが、そもそもBDNFって何?というと、神経の栄養的なものです。

脳には無数の神経細胞が張り巡らされていますが、その神経細胞に栄養を送ったり、神経細胞自体を増やしたりするのがBDNFです。

 

うつ病患者はBDNF値が低い

BDNF仮説の検証を行ったところ、大うつ病性障害の患者は血中のBDNF量が低いということがわかりました。

抑うつ状態がひどければひどいほどBDNF値は低いこともわかっています。

血液のうち分離された液体部分である血清のBDNF値においては、健常者でもストレスが高いと血清BDNF値が下がることが明らかとなり、BDNFと精神状態の関連性にも注目が集まっています。

(参考:吉村玲児他(2010) 神経栄養因子BDNF仮説の検証)

 

抗うつ薬でBDNF機能を回復させる

抗うつ薬はノルアドレナリンやセロトニンの機能回復に役立ち、これらの脳内物質が上手く働くと、その栄養成分であるBDNFの機能も元に戻りやすくなるのが特徴です。

抗うつ薬によって脳内の神経伝達が活発になったとの報告もあり、薬は無意味ということはなさそうですね。

また、今後は直接的にBDNFに働きかける薬剤の開発なども進んでいくかもしれません。

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