ポケモンGoが不安障害を改善?巷の声と人気の理由、注意点まとめ

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      2017/05/20

この記事を読むのにかかる時間: 729

2016年7月22日に日本でも配信開始され人気を集めているポケモンGo。

実際に外を歩き回りながら行うゲームということで話題になっていますが、不安障害や精神疾患に対して良い影響を与えるというニュースを見つけたのでシェアします!

どうしてポケモンGoがメンタルに良いと言われているのか、注意すべき点などを考えてみました。

なお、正式名称は『Pokémon GO』ですが、表記揺れを考えてここでは『ポケモンGo』で統一します。

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専門家『前例ない効果』

まずは7月18日付のハフィントンポストより。

メンタルヘルスSNS『Psych Central』創設者のJohn Grohol氏がポケモンGoが外に出る強い動機付けになると語っています。

また、広く知られているようにうつ病や不安障害の改善には運動が役立ちます。

ポケモンGoをしているうちに運動にもなることから、口コミを見る限りでは精神的に大きな効果を挙げているのではないかと予測されます。(2017年1月追記:ただし運動効果は一過性との報告があります。)

その上同記事では別団体によるポケモンGoによって人との結びつきが強化され、希死念慮を薄める可能性があるとの主張も。

短い記事ですので、全文読むことをおすすめします。

記事はこちら

 

具体的に効果を感じた人々の声

日本より先にポケモンGoが配信された国の方が効果を感じている方も多いかなと思って、英語であれこれ調べてみたところこんな声がありました。

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・ポケモンGoで1日13マイル(20kmほど)歩き、日に日にうつ症状と不安症状が改善されている

・1日15分ほどしか行っていないが、元気になっているようだ

・不安による胃痛や過敏性腸症候群に効果を感じた

・パーソナリティ障害に良い変化をもたらした

・ポケモンを捕まえているうちに人と会うことが増え、社会不安が改善してきた

・少し気が楽になり、(社会不安の)恥ずかしい気持ちが少なくなった

 


 

全体として社交不安障害(SAD)や軽度の社会不安に悩む方の声が多かったように思います。

外に行くことで自律神経を含めさまざまな体・心のバランスが整うだけではなく、ポケモンを探すうちに人と出会い、共通の話題で話をしながら気持ちが和らぐ効果も期待できそうです。

ただ、一方で『不安にいいという話を聞いたけど自分にはイマイチだった』という声も一定数あったので、合うかどうかは人それぞれといったところですね。

 

仮想現実による治療の可能性

ポケモンGo,PokemonGo,仮想現実,拡張現実,認知行動療法,PTSD今回、ポケモンGoが注目されている理由の1つが『拡張現実(AR)』を利用できるゲームということ。

自分が普段住んでいる街にポケモンが現れたような感覚を楽しめるのが魅力です。

現実の世界を拡張させるのとはちょっと違いますが、似たようなものに『仮想現実(VR)』があります。

こちらはヘッドセットなどをつけて仮想の世界を体験するものですが、仮想現実は不安障害の治療に使われ始めているんです。

 

1993年から仮想現実と心理療法について研究してきたアルベルト・リッツォ教授は、2011年に実際にXboxのゲームに改良を加えてPTSDの治療に利用しました。

戦争を経験しPTSDを発症した20人の兵士に仮想現実を利用した治療をほどこし、16人の症状軽減の成果を出しました。

また、2012年にはダビド・オプリシュ博士他によって、仮想現実曝露療法(VRET)が従来行われていた認知行動療法と同様の有効性を示していることが明らかになりました。

多少高額ではあるものの、ヘッドセット自体は個人でも買えるような時代になってきているので、VRやARを使った治療は今後さらに研究・改良されていくと思われます。

 

依存症の心配も

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日本にはおよそ400万人を超えるネット依存の方がいて、男性の場合はオンラインゲーム依存が多いのが特徴です。

そのため、一見すると不安に良いように見えるポケモンGoにも依存症の危険はあると言わざると得ません。

一部のニュースサイトでは『なぜ人々はポケモンGoに夢中になるのか』『科学が解き明かすポケモンGoの人気の秘密』といった記事がアップロードされていました。

まとめると、ポケモンGoについつい依存してしまう背景にはこんな理由があるようです。

 

収集癖を満たせる

人間の本能の1つである収集癖。

狩猟の時代では収集しておくことが命をより安全に長く続けるための知恵の1つでした。

そのため、本来的に人間には収集癖があると言われているのですが、ポケモンGoはポケモンを集めてコレクションするという、まさに収集癖を満たすのにぴったりのゲームです。

 

しかも手軽に収集できる

昔ながらの収集癖には切手集めやプラモデルなどがありますが、持ち運べるものではないですし、そのうち家のスペースを圧迫することも。

その点、スマホにデータが入っているだけなら見た目の容量はまったく感じさせませんし、家のスペースを圧迫する可能性もほぼゼロです。

 

承認欲求を満たせる

こちらも人間の基本的な欲求。たくさんのポケモンを収集しシェアすることで、承認欲求を満たせます。

しかも手軽に収集、持ち運びができますし、シェアはSNSなどでも可能。

承認欲求を満たせる場所や時間を選ばないのも魅力です。

 

一体感を得られる

これだけ話題になったゲームですから、プレイヤーも山ほどいます。

人間は同じ特性を持つ人と一体感を分かち合う経験は、分離や孤独に対する恐れが強い人の心を癒やし、また強烈に刺激します。

良い方に働けば世代間を超えたコミュニケーションや相互理解につながり、悪い方に働けば一体感を強烈に求めるが故の渇望になる可能性があります。

 

使い方が大事

ポケモンGoに限ったことではありませんが、何事も良い方に働くか悪い方に働くかは使い方や接し方によります。

ポケモンGoが好き!楽しいという嗜好のうちは当然問題なく、むしろ社会不安の軽減や人間関係に慣れるといった効果も期待できるはず。

一方でポケモンを集めないと、ポケモンGoをやらないとダメだ…となってくると嗜癖、ひいては嗜癖問題につながってしまいます。

ポケモンGoがあなたの心の何を満たしているのか考え、自分なりに距離を置く努力が必要なケースもあると思います。

以下に、不安障害やうつ病でポケモンGoを利用しようと思っている方向けのちょっとした注意点をまとめてみました。

 

・効果には期待しすぎない

・ポケモンGoをやっているときに強烈に安心し、やっていないと強烈に不安になったら嗜癖に移行している可能性あり

・本格的に嗜癖に移行する前に一時的にポケモンGoをお休みしたり、デジタルデトックスをする

 

hanaminangoku実際に私もポケモンGoをスマホに入れてみましたが、驚くほど簡単に操作できてびっくりしました。

これは老若男女を問わずに遊べるようなゲームだなーと改めてすごさを実感。

今後はAR技術やゲームを使って心理治療を受けられる機会・施設が多くなるとよいですね。

 

参考サイト
http://www.leicestermercury.co.uk/pok-mon-saved-my-life/story-29534195-detail/story.html
https://messymiscreation.com/2016/07/27/pokemon-go-and-anxiety/
http://www.sciencealert.com/pokemon-go-is-reportedly-helping-people-with-their-depression
http://kotaku.com/pokemon-go-helped-me-cope-with-my-social-anxiety-1783988220
http://www.afpbb.com/articles/-/2783510
http://www.forbes.com/sites/jvchamary/2016/07/12/science-collecting-pokemon/#12a399426d2e
http://www.looper.com/18330/everyone-addicted-pokemon-go/

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