うつ病治療の電気けいれん療法って?

記事の画像はイメージです。特定の人物を指すものではありません。

      2016/12/08

この記事の読了時間: 255

うつ病治療の方法の1つとして用いられる電気けいれん療法(ECT)

どんな治療法なのか?安全性は?副作用は?ということを2015年8月6日のMedical News Todayが紹介していたので、補足しつつこのサイトでも紹介したいと思います。

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電気けいれん療法(ECT)とは?


アメリカ・ユタ大学神経性新研究所でECT治療を受ける男性

電気けいれん療法(ECT)は、電気ショック療法、電気ショック治療などとも呼ばれます。

こめかみに電極をつけて、治療器から脳に電気を流してあえて発作状態を作ります。

ただ、現在では全身けいれんによるけがを防止するために体の筋肉のけいれんを抑える薬を使う修正型電気けいれん療法(mECT)が一般的です。

 

麻酔薬を使って行っているので、本人は別に痛みなどを感じることはありません(麻酔薬を打つ際の痛みのみ)。

また、治療前は治療中の誤えんを防ぐために絶食することとなります。

けいれんは50秒程度で治まり、回数は1クールが6-12回となっています。(治療時間は麻酔含め1回あたり2-3時間)

 

対象となる患者は?

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薬物治療においてなかなか成果の出ないうつ病患者、躁うつ病患者などが対象となっています。

また、薬物に対して抵抗性がある、薬物摂取が危険(妊娠中などで胎児へのリスクがある)といったケースでも電気けいれん療法(ECT)が用いられることがあります。

 

治療費は?

病院によって多少の違いはありますが、日本で電気けいれん療法(ECT)を受けると1回あたり1万円程度(3割負担)が相場です。

1クールが6回なら6万円、1クールが12回なら12万円で、基本的には高額療養費制度の対象です。

ただし、かかりつけ医が別の病院の場合、高額療養費制度が使えないこともあるので確認が必要といえるでしょう。

 

どうして効果があるの?

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理由は、実はよくわかっていません

ただし、精神疾患の原因の1つである脳の神経伝達物質の調整機能を改善することから、効果がみられるのではとの説が有効です。

また、電気けいれん療法(ECT)は、エンドルフィンなどの気分昇降物質の放出にも関わっています。

 

副作用はあるの?

軽度の副作用では頭痛や筋肉痛、嘔吐、錯乱など、10人に1人は記憶喪失を引き起こします。

ただし、失われた記憶はECT終了から数週間後に思い出されることが多く、日常生活に支障のない程度です。

アメリカでは、青少年への電気けいれん治療もOKとされています。

 

電気けいれん療法(ECT)を受けられない人は?

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心臓発作や脳卒中、頭部外傷、喘息などの既往歴がある方及び脳手術を受けた方は、電気けいれん療法に適さないケースがあります。

心臓や脳の専門医の検査と確認の後に治療する可能性が高いので、その点はご理解ください。

参考資料
題名:Electroconvulsive Therapy (ECT): Facts and Side Effects
URL:http://www.medicalnewstoday.com/articles/297655.php?page=2
出典:Medical News Today/Kathleen Davis FNP

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