音声解析で統合失調症がわかる!?統合失調症の早期発見に役立つ最新研究とは

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      2016/12/08

この記事を読むのにかかる時間: 332

当サイトでは不安障害・気分障害に含まれていないのでほとんど扱うことのない統合失調症

幻覚や幻聴、妄想、会話が成立しにくくなり意欲が落ちるなどの症状があります。

病識がなく、治療が遅れれば遅れるほど危険性もより高い病気でもあるので、統合失調症研究では早期発見の方法に関する研究も多いです。

2015年8月27日のMedical News Todayに声で統合失調症を早期発見できる可能性について記載されていたので、紹介します。

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コンピューターの音声解析で精神病を発見!?

コンピューター音声解析で、原理研究では高リスク患者ではなかった29人のうち、その後精神病エピソードを経験する5人を正しく解析できたことがわかりました。

コンピュータ化された分析によって、臨床評価よりも正確な分類が提供されたのです。(中略)

NPJジャーナルに掲載されたところによれば、研究者たちは治療経過の監視への有用性があるのではないかとも考えているとのこと。

また、彼らは音声解析を通じた早期発見は、深刻な精神疾患の発症予防、症状の軽減、発病の遅延への可能性があるとも述べています。

このたびのコンピュータ化分析はコロンビア大学医療センター、ニューヨーク州精神医学研究所、IBM TJワトソン研究所の研究者によって行われました。
(中略)

 

臨床研究とコンピューターによる診断の違い

コンピューターの正確性
スピーチは、『人々がどんなふうに考え、感じているか』を表す重要な手がかりです。

そして、スピーチによって示される独自の『見え方・感じ方』は精神疾患に深くかかわっているのです。

臨床精神科医は伝統的な研究によって裏付けられたインタビューを通して、無秩序に見える思考の中から直感的に兆候を認識します。

ですが、音声解析マシンの場合は確実に音声変数を計測できるという違いがあるのです。

 

どんな実験を行ったの?

インタビューと解析で精神病を予測
実験のために、参加者は制限なく自由に主観的な経験を説明しました。

インタビュー内容はコピーされ、意味や構文を含むスピーチパターンの解析にかけられました。

それぞれの患者の意味の一貫性や統語構造(フレーズの長さ、フレーズをつなげる単語の使用など)の解析です。

参加者はその後2.5年間、3ヶ月毎に精神病の発症があるかどうかを追跡調査されました。

 

100%の精度で分類!

精度の高い精神疾患予測
自動解析による分類は、臨床評価による分類よりも優れていることを研究者たちは発見しました。

スピーチの自動解析が、専門家の臨床意見を超えた予測力を示したのです。

精神疾患の兆候となった音声は、1つのセンテンスから次の流れに行く際の中断、細かく短いフレーズが使用されるといった特徴を持っていました。

兆候特徴を分類する音声分類ツールは、のちに精神病エピソードを発症した5人と発症しなかった29人を100%の精度で分類しました。
さらに多くの被験者による分類が必要
研究者たちは、この方法が精神疾患(統合失調症など)の発症前・識別の難しい時期の識別に役立つだろうと述べています。

もちろん、そのためにはもっと大きい母数のサンプルが必要です。

題名:Can speech patterns predict psychosis in young adults?
URL:http://www.medicalnewstoday.com/articles/298591.php
参考:Markus MacGill/Medical News Today

 

まとめ

統合失調症と音声解析、スピーチ解析
・統合失調症を始めとした精神疾患の予測に音声解析が役立つ可能性がある

・今回の実験では100%の精度で発病を予測・分類

・ただし実験の母数が少ないので、今後は更に大きな規模での実験が必要

 

ということで、今までのように臨床だけではなく『数字』も精神疾患発見の重要なファクターになるのかなと感じました。

うつ病でも血液でわかる!なんていうニュースがありましたし、さまざまな側面から精神疾患を早期発見できればいいなと思います。

 - メンタル関係の研究結果