強迫性障害患者の親にインタビュー!患者との過ごし方や早期発見について

記事の画像はイメージです。特定の人物を指すものではありません。

      2016/12/08

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こんばんは!はなみです。

このサイトではしばしば『強迫性障害の子どもを持つ親御さんへ』といった内容の記事があるのですが、私には子供がいないため、どうしても病気の子供の立場からの意見となってしまいます。

実際に強迫性障害の子どもを持つ親御さんにお話を聞けたら…と思っていたんですが…目の前にいました!私の母です!!
interviewk 仮名・Kさん

治療開始から8年間のこと、その前に気づくべきだった兆候など、今回45分ほどじっくりインタビューしてきましたので、その内容をまとめてみました。

ではでは、さっそくどうぞ♪普段はこのサイトは敬語で書いてるんですが母とのやり取りを敬語にするとおかしすぎるので普通の言葉で失礼します。

あと、今回けっこう長いので時間がない方はお気に入りとかに入れてゆっくり読んでいただけるとよいかも?


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幼少期の印象と病気の兆候

hatenaこの子…普通の子と違う…と思ったことはあったか、あったとすればそれはどんなときか

Answer幼稚園に行くときに一連の動作が決まっていて、間違うとパジャマから制服に着替えるところからやり直す子だった。

2-3歳からこだわりの強さが出てきた。

 

hatenaその時の対処法や相談の有無は?

Answer電話での育児相談をするも『個性の1つ』『母子分離不安が強めなのでは?』『恥ずかしがり屋の子に見られがちな傾向』と言われ、とりあえず納得。

自分(母自身)が幼いころにもそういった時期があったようなので、一過性のものだと感じていた。

電話相談するも成長の過程とされた強迫性障害の症状

 
hanami4はなみコメント:この時点で完全に強迫行為がこんにちはしていますが、公共相談で『成長の過程』と言われて信じたようです。

確かに、公的機関の人に言われるとなんだかとりあえず信じてしまうような気はしますね。

 

思春期の印象と病気の兆候

hatena思春期に神経性胃炎を起こした際はどのようなことを考えたか

Answer転校が多いことでストレスを感じている、親の顔をうかがうことがストレスになって腹痛が起きると感じていた。

ストレスに弱い子という印象はあったが、強迫性障害については病名も知らず、当然疑うこともなかった

 

hatena思春期に強迫行為でしょっちゅう洗濯物をひっくり返していたが、その時の気分は?

Answerストレス解消か自分への八つ当たりと誤解した。

強迫性障害を知らないので、やはり疑うことはなかった。

子供たちは強迫性障害の症状を隠す

 
hanami5はなみコメント:思春期に入ると多くの子どもは強迫行為を巧妙に隠します。

私もその1人だったのですが、そうなると親からは『ストレスがかかると奇妙な行動に出る』『何かに怒っているが病気かどうかは…』といった感覚になるようです。

かんしゃくっぽく見えたかな…と私は思っていたのですが、母の語るところによれば『とにかくストレスに弱い』という印象だったようです。

 

精神科通院への心配や懸念は?

hatena娘が精神科へ行くことに対してどんな気持ちを持ったか

Answerとりあえず病名がはっきりして治療の道が見えてよかったと思う。

 

hatena世間体が悪い、精神科は危ないといったイメージはなかったのか

Answer世間体が悪いと思ったことはなく、子どもが精神科に通うことに対する否定的な気持ちもない

 

hatena薬漬けのニュースが報道された時期だったが心配はあったか

Answerニュースの内容は知っていたが、なじみの病院だったためあまり心配はしなかった。

 

hatenaセカンドオピニオンを検討したことはあるか

Answer子供が20歳を過ぎていた(初診当時は19歳)ので、子どもの自主性に任せた。

中高生ならある程度親の意見を言うかもしれない。

セカンドオピニオンを親が考えるとき

 
hanami2はなみコメント:この辺見るとわかるんですけど、基本うちの母は心配性ですが鈍感で、良い意味では子どもに対する信頼感がある人です。

また、何にしても差別するのが嫌いなタイプなので、精神科に対する差別等で悩んだことはなかったようですね。

 

今だから語る!実はこんな時に困っていた!

hatena精神科に通い始めてから、はなみの症状で『これはどうしたらいいか…』と思うものはあったか、あったとすれば何か

Answer大体の症状がまったく理解できない。

特に強迫性障害で優先順位がつけられず電車に乗り遅れることなどについて、理解できなかった。

想像がつかないのは聴覚過敏で、普通の耳鳴りなどとは違うのはわかってもどんな感覚なのかがわからなかった。

強迫性障害の巻き込みについて指導があったが、具体的にどうやって放っておけばよいかわからなかった。

患者と親のコミュニケーションが大事

 
hanami8はなみコメント:強迫性障害の人なら、強迫行為で電車乗り遅れるとかあるあるすぎる!ってなるところですが、丁寧に説明しないとまったくわからない症状のようです。

ちなみに巻き込みの指導は受けたんですが、実は私自身に巻き込みがないタイプだったんです。

なので、何をしていいかわからないというより、何もしなくてよかったってことに気づかない…に近かったのかと。

 

仕事復帰や学業復帰について

hatena仕事復帰や学業復帰について何か意見したいことはあったか

Answer休学はもっと早いうちにさせればよかったと思う。

就職についてはある程度普通に生活できるまで回復してから考えればよいと感じていた。

不安障害患者の休学や就職について

 
hanami7はなみコメント:初診から1年半後に休学したのですが、母から見るともっと早い段階で限界っぽく見えたようです。

また、就職についてあまり責めたてられることはなく、この辺は母の病気への理解度の高さに頭が上がりません:;

 

子どもが強迫性障害かも?と思う親御さんへ

hatenaこの子はもしかしたら強迫性障害かも…と思っている親御さんへのアドバイスは?もしくは自分がこれをしておけば…と思うことは?

Answer・まず子どもをじっくり観察して、出来れば記録(自分が『ん?』と思ったこと)を取るとよいと思う。

・観察と記録を携えて、信頼できるかかりつけ医に相談してみることをおすすめする

・医師に『問題なし』と言われても1-2年は観察を続けて、必要があれば誘導尋問で症状を見つけ出す

・普段からよくコミュニケーションを取って、子どもが応えやすい環境を作ってあげる

・1-2年のスパンで観察記録の結果が変わらなければ早めに小児精神科へ

メンタルヘルスに関する知識をつけておく

今日からできる子供のメンタルヘルスチェック

 
egaohanamiはなみコメント:我が家の場合は気づかれずに17年ほど過ぎてしまったので、その点を考慮して『成長過程よりも病気を疑った方が!』という意見になったのかもしれませんね。

観察記録とか誘導尋問とか、私にはまるっきり思いつかない発想でしたw

 

強迫性障害の子どもやうつ病の子供を持つ親御さんへ

hatena強迫性障害やうつ病の子供を持つ親御さんへのアドバイスは?

もしくは自分がこうしておけばよかったと思う点は?

Answer・子供に対して同意と受容をできるだけ見せる必要はあるが、巻き込み関係は病院の指示に従うようにするとよいと思う

・医師選びの際には、患者の親もコミュニケーションを取りやすい医師を選ぶのがおすすめ

・双方が離れることによって見直せる部分もあるので、同居の際は入院も検討してみるとよいと思う

・知識をしっかり持って、自分から治療方法の提案をしてもよかったと感じている(家族カウンセリングなど)

パートナー(夫や妻)が同居中/別居中に関わらず、子供の症状を知らせておくべき

子どもの病状は夫・妻にも必ず話すべき

 
hanami1はなみコメント:最後のパートナーに子供の症状や様子を知らせることには2つの意味があるようです。

まず1つは、積極的な治療サポートに回れる可能性があるから。

両親がそろって精神疾患に対応してくれることは、患者にとってはありがたいことかなと思います。

そしてもう1つは、いわゆる『毒親』だった場合に保険をかけておくため。

後から『なんでこんなことになった!』『いつの間にこんな症状が出た!』と追及された時に『それは以前伝えた』と毅然と対応するための予防策です。

 

はなみの感じたこと

今回のインタビューを通して、強迫性障害の子供たちが住んでいる世界とそうでない親の住んでいる世界はすごく違うんだなということがわかりました。

ある出来事が私にとっては強迫行為であることが明白なのに、親にとってはストレスや平均的な成長過程に見えることがあります。

だからこそ、コミュニケーションをしっかり取ることが大事なのかなと感じました。

子供の変化に気づくことが精神疾患の早期発見につながる

今の私は大人ですし、ある程度言葉でものを伝えることができるので、母に『これは強迫行為なんだな』とわかってもらえます。

ですが、小さな子どもは言葉で伝えられないですし、思春期になると『恥ずかしい』と思って伝えない子が多いです。

そのときに、親御さんの観察や尋問が活きるケースが増えたら…と思って今回の記事を書きました。

参考になればシェア等していただけると幸いです!

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