『親切』にすることで自分の幸福度が上がることが判明(米研究)

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      2017/05/26

この記事を読むのにかかる時間: 321

情けは人のためならずって言葉がありますよね。

情けはいずれ巡り巡って自分の元に帰ってくるということわざで、ゆえに多くの人に親切にせよという意味です。

以前呼んだ、『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』でもストレスを受けた時に思いやり反応がはたらいて人に親切にしたり社会的な関係強化をするという話がありました。

今回は、人に親切にすることそのものが親切にした方のストレス解消に役立つという研究結果を紹介します。

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親切が幸福度を上げる

今回の実験はイェール大学が行ったもので、対象となったのは18歳から44歳の77人の成人です。

事前の検査で精神疾患や認知障害、物質依存障害がないことがわかっている参加者たちは14日間、毎日の出来事の評価表を記載しました。

その日経験したストレスの多いライフイベント、人を助けたかどうか、10項目のアンケートによる精神的健康評価を評価表に記載し、それを比較したところ以下のような結果が出ました。

 

全体的に、他人を助けることが参加者の幸福を増加させた

より多く他人を助けることは精神的健康の高いスコアとリンクした

 

今度はより多くの民族、文化的集団を対象にしてこのような実験を行うことが予定されています。

なお、今回の実験での『人を助ける』というのはちょっとした声掛けやエレベーターのドアを押さえているといった小さなことも含まれています。

題名:Feeling stressed? The remedy may lie in helping others
URL:http://www.medicalnewstoday.com/articles/304047.php
著者:Marie Ellis

 

本当に『情け』は帰ってくる

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上述のイェール大学の実験は、『情けをかける(親切にする)と自分が満たされる』という話でしたが、一方で本当に『親切が返ってくる』ということを実証した研究もあります。

2013年の夏に大阪大学が発表した研究で、幼児を対象にして行われたものです。

別の子供に親切にした子にはそれを目撃した子からの親切行動、親和行動が行われやすかったのです。

周囲に親切にする子には、それを見ていた第三者からも親切にふるまってもらえることが幼児の社会でも起こることがわかりました。

題名:『情けは人の為ならず』を科学的に実証
URL:http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/08/20130808_1
著者:清水真由子、大西賢治ほか

 

親切は長生きにも役立つ

デイビッド・ハミルトン著の『親切は驚くほど体にいい!』では、親切にすることの体への影響も記載されています。

特に注目したいのはオキシトシンという愛情ホルモンの存在。

オキシトシンは長寿にも関係するとされているので、親切にすることで長生きってことも考えられるかもしれません。

そうでなくともセロトニンが分泌されるので、親切にすることで不安が軽減するのは確かです。

 

自分自身を満足させることも大切

上述の『親切は驚くほど体にいい!』では、見返りを求めない親切の話も出てきます。

見返りを求めないでただ好きだからやっている、と言えるのはかなり健康的な証拠だと私は思います。

『これだけやったのにどうして?』って思うこともあると思いますし、それが悪いわけではないはず。

むしろ、人に見返りを期待してしまう時には『自分で自分を満足させられていないかも』と思う良いチャンスです。

人に親切にするのも大事ですが、まずは自分に親切にしてあげるのもよいのかなと今回の実験結果を見て感じました。

 - メンタル関係の研究結果