実は病気で得をする?疾病利得の意味・実例と体験談、対応まとめ

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      2017/05/26

この記事を読むのにかかる時間: 56

病気でいるのはどんな病気でもデメリットしかないように思いますが、実は病気でいることが自分の利得につながることもあります。

今回は疾病利得(読み方:しっぺいりとく)とは何か、疾病利得の正しい対応や私自身の体験談を紹介していきます^-^

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疾病利得とは

疾病利得とは病気によって得られる利益を指す言葉です。

病気という存在が『何か嫌なこと』からあなた自身を守っている状態とも言えます。

例えば病気でいればみんなに優しくしてもらえる、勉強や仕事などやらなければいけないことをやらなくて済むといった利益がありますよね。

アドラー心理学では『目的論』をベースに物事を考えますが、疾病も何らかの目的を達成できる手段と見ることができます。

学校に行きたくないから腹痛を起こす、会社に行きたくないからうつ病になる、特定の人と会うのが嫌だからその人と会う前に過呼吸を起こすといったことも十分考えられます。

他には、病気によって自分の抱えている問題から目を逸らせるといった利得もあります。

 

疾病利得はあらゆる疾患に生じる

疾病利得,統合失調症,疾患,うつ病,転換性障害,神経症,身体表現性障害,摂食障害体の疾患でも心の疾患でも、疾病利得はあらゆる疾患に生じます。

特に関係性が深いと言われているのは『転換性障害』という病気で、内的葛藤やストレスが体の症状として現れるのが特徴です。

体はどこも悪くないのに手足が急にしびれたり、上手に動かなくなったりという症状が出るのですが、疾病利得が手に入るがゆえに無意識で病気を作り出しているケースが少なくありません。

 

疾病利得と詐病・仮病は違う

疾病利得というと、わざと病気であるかのようにふるまう詐病や仮病が思いつきますが、これら3つには違いがあります。

まず詐病・仮病は意図的であるのに対して疾病利得は無意識で行われるという点が最も違います。

目的については仮病・疾病利得はどちらかと言えばその場しのぎであったり犯罪に当たるような目的ではないのに対して、詐病は犯罪的な目的も含まれるのが特徴です。

まとめると疾病利得は無意識で行われ、目的は詐欺などの犯罪ではないのが特徴と言えるでしょう。

 

はなみの疾病利得体験

疾病利得,意味,神経症,体験談,精神病,例強迫性障害の治療を始めた時はあまり気づきませんでしたが、今となってはやはり私自身が受け取っていた疾病利得はあったように感じます。

学校に行かなくてもいいし、授業やゼミなどの面で配慮してもらえたり、当然就職の方もしばらく先送りになりました。

全体としてみると病気は『プレッシャーに押しつぶされる嫌な気持ち』から私を守ってくれていたのだと思います。

病気でいる間はプレッシャー感じなくて済む!!やった!!みたいな利得が私の心のどこかにあったのは確かですね。

 

疾病利得は悪い・ずるいことではない!

疾病利得,無意識,意味,うつ病,精神病,精神科上記の疾病利得体験とつながるんですが、自分が疾病利得を手に入れていたんだ!と思うとちょっとショックなんですよねΣ

少なくとも私の場合は、『自分ってこんなに卑怯だったんだ…』と絶望しましたし、詐病とよく見分けがついてなくてますます卑怯者っぽいニュアンスを感じてしまいました。

でも、今そのことで悩んでいる方がいたら『疾病利得はずるいことじゃないよ!』というのを伝えたくてこのエントリを書いています。

無意識下で起こる『自分を守る』働きであって、言いかえればあなたの命を守ってくれている存在でもあります。

だからずるいと思わず、フラットな目線で見ることができたら1番だと思います。

 

疾病利得をフラットに見るためには

疾病利得はずるくないよ!と言っても、そう感じられない人も多いはず。

疾病利得をフラットに見るためにできることばあるとすれば、まずは自分を許すことです。

偉い人があれこれ言ったり専門家がどうこう言っても、やっぱりあなたは『自分が疾病利得を手に入れているなんて卑怯!』と思ってしまうんです。

だったらこの際卑怯な自分、ダメな自分を許してしまいましょう。

心の中でそういう自分と向き合うもよし、卑怯な自分を自分で笑い話に転化するもよしです。

疾病利得,原因,無意識,対処,どうする,うつ病,精神科,精神病その上で、フラットに疾病利得を見られるようになってきたら今度は疾病利得という側面から病気を治す工夫をすればいいんです。

私だったら『プレッシャーに耐えられない』が利得だったので、それを利得じゃなくしてしまえばOK

プレッシャーに強くなる方法を試すとか、そもそも示されたことを重く捉えすぎずテキトーにやるとかがあります。

疾病利得を見ることで自分が苦手なもの、極度に嫌なことがわかるのでよいチャンスにもなりますよ!

 

疾病利得への対応は?

最後に、周囲の人が患者さんの疾病利得を感じた時の対応についてお話します。

が、この話はそれぞれの患者さんでかなりの違いがあるので必要に応じてお医者さんと話をしたりといった対策を取ったうえで、参考になればと思います。

まず、サポートする側が疾病利得を責めないというのは最低限必要なことです。

疾病利得のために病気を作り出すという働きは無意識のもので、患者さんが悪かったりずるかったりするのではありません。
疾病利得,意味,対応,周囲,対処その一方で、疾病利得の助長には気を付けるべきと私は考えています。

例えばサポート側への過度な依存が見られる場合などは、線引きをしっかりとしなければなりません。

心、体、経済の3つが脅かされないように、ここまではOKというラインを作る作業をおすすめします。

特に心や体の疲れは数値化しにくいので、いくつかの状況を振り返ってみて『もしかしたら自分はこんなところで依存によるストレスを感じていたかも』と探すことができればベストです。

 

hanami1疾病利得について、簡単ではありますが体験談を交えつつ紹介しました。

疾病利得を冷静にみられるようになると社会復帰の際にも役立ちますし、再発の可能性も低くなるのでは?と思っています。

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