ストレスで視力低下?心因性視力障害の症状や治療法を知ろう

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ストレスによってお腹が痛くなったり耳が聞こえにくくなったり…という症状・病気については今まで何度か紹介してきました。

心と体は密接につながっているので、耐えられないほどのストレスにさらされると体のさまざまな部分に不調をきたしてしまいます。

今回はその中でも『目が見えない』という不調について紹介します。

ストレスと視力低下・目が見えないことの関連性、心因性視力障害という病気についてさっそく見ていきましょう!


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心因性視力障害って?

心の状態が体に出てしまう『心身症』の1つで、目に症状が出るのが心因性視力障害です。

以下に簡単に症状、特徴、統計などをまとめます。

 

症状

・近視

・乱視

・色視症(無色のものに色がついて見える)

・視野の周辺がかける(求心性視野狭窄)

 

特徴

・症状は時と場合によって出やすい・出にくいがあり、日常生活に極端な不便があるケースは多くない

・チックや心因性聴力障害を併発することがある

・眼球に悪いところがあるわけではない=メガネで矯正できない

・症状は片目だけに現れることがある

 

統計

・大人にも見られるが、どちらかといえば小中学生に多い

・男女比は男子1に対して女子3から4、圧倒的に女子に多い

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心因性視力障害の具体的な原因は?

ストレスが原因となっている…とは言っても、どんなストレスがあるのかは人によって違います。

ここでは考えられる代表的なストレスを見ていきます。

ただし、実際の診療現場で『これが原因!』とわかるケースばかりではないので、その点はご承知おきください。

 

家庭環境のストレス

近しい人との死別や両親の別居・離婚など急激な変化はストレスになり得ます。

その他に考えられるのが虐待。

虐待を受けた子の脳はPTSDにかかっている兵士の脳と酷似しているとも言われます。

家庭内の異常な状況に適応するために、あえて視覚や聴覚を働かせずにいる可能性も十分に考えられます。

それから、子供にとって最も重要なものの1つである『親からの愛情』を十分に感じられていないこともストレスになりがち。

例えばほかの兄弟や姉妹と差別してしまうことは親にとってそれほど悪気がなくても、子供にとっては傷になることもあるんですね。

 

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学校のストレス

小さな子供にとっては学校という環境に対する負担は大きいです。

例えば入学やクラス替えなどのイベントはもちろん、クラス内の人間関係で苦労する子も少なくはないはず。

板挟みになっているうちにストレスが大きくなり、視力低下を引き起こす可能性があります。

また、私も経験がありますが、病気などで1週間ほど欠席すると学校に行くのが不安になりますよね。

これも子どもにとっては視力低下の原因になり得るストレスの1つです。

 

心因性視力障害は治るの?

メガネで矯正できない視力低下が一生続いたらどうしよう…と心配になりますよね。

基本的に心因性視力障害は3カ月以内に70-80%が回復するとされています。

ケースによっては1年以上の治療が必要だったり、その他の病気が発覚してそちらの治療をすることもあります。

確実に治るとは言えませんが、回復する可能性が十分にある病気です。

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心因性視力障害の治療は?

子供でも大人でも、心因性視力障害は『心』へのアプローチが有効。

子供の場合は保護者の方と一緒に治療を受けて、環境を整えることからスタートです。

学校のストレス要因が強い場合は、担任の先生や保健室の先生と連絡を取り合いながら環境調整をします。

大人は環境調整をしたくてもなかなか状況が許さない側面があるので、どちらかといえば今あるストレスとの向き合い方を考える治療が多めです。

どちらにしても今までの生活には無理があったんじゃないか、今まで子供に無理をさせていた部分があったんじゃないかと考え直す機会になります。

心因性かどうかは消去法での判断となるので、通常の眼科検査や必要に応じた眼科治療は継続して行います。

 

薬物治療は?

基本的に薬物治療はしないのですが、例外的に不安が強いときにお薬を飲んだりすることはあります。

また、患者が子供の場合は『これで病気が治る』と暗示をかけるためにプラセボの目薬を使って治療することも。

薬ではありませんが、眼鏡に対するあこがれの強い子には度なしの眼鏡をかけさせてあげる治療もあります。

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親子のスキンシップも効果的

上記で紹介した暗示の例では子供自身が『この目薬(本当はプラセボ)で治るんだ』と信じている暗示の効果だけで治ったのではありません。

抱っこしながら目薬を指すことで親子のスキンシップが増えたことが要因の1つです。

スキンシップによって分泌される『オキシトシン』は、安心感や満足感を与えてくれます。

子供のころにたっぷりとオキシトシンを分泌できる脳が作られれば、生涯において学習能力の向上、ストレス耐性が強くなるといった効果も期待できます。

1日5分から10分のスキンシップで十分なので、その子だけにかまってあげる時間を作ってみてください。

大人の心因性視力障害で、親とスキンシップはちょっと…という場合は友達、恋人などとのスキンシップでもオキシトシンが分泌できますので、ぜひ身近な人とスキンシップを!

 

まとめ

・心因性視力障害とは目に異常がないのに視力低下や視覚異常が起きる病気

・小中学生の女の子に多い

・3カ月以内に7-8割は回復する

・失明の危険性はない

・環境調整やスキンシップが効果的な治療

 

asako1たまに漫画とかで『ストレスで目が見えない!』みたいなのがあったりしますが、どうやら現実には見えにくくなったり見え方が変わったりってことのようですね。

子供は大人が想像もしないところでストレスを受けているので、つぶさにチェックしてあげたいところです…!

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