葬式で笑う・笑いそうになる心理と病気の可能性、治す方法は?

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      2017/07/17

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漫画家の蛭子能収さんと言えば、タレント活動や本業の作品だけではなくそのエピソードでも注目を集めることがある方。

彼のエピソードの1つに『葬式などのかしこまった雰囲気でつい笑ってしまう』というものがあります。

ここでは葬式で笑う・葬式で笑いそうになってしまう理由や心理、改善方法などを紹介したいと思います。

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葬式で笑う心理・病気1.失笑恐怖

失笑恐怖というのは、『笑ってはいけない(とされる)場面で笑ってしまうのではないか、そしてそれが人から注目されるのではないか』という恐怖を指します。

笑ってはいけないとわかっていてそれが不安なら、どうして笑いがこみあげてくるのか?というところには意識する方向が関係します。

1987年にD.M.ウェグナー氏が行った有名な実験『シロクマ実験』というものがあります。

『今日1日シロクマのことを考えるな』と言うと余計にシロクマのことを考えてしまうことがわかり、人間の心は『忘れないと』と意識するほど思い出すことが発覚したのです。

つまり、葬式などの場面で『笑っちゃいけない』と考えれば考えるほど『笑い』を思い出して、つい笑いそうになったり本当に笑ってしまったりするということです。

失笑恐怖が出てしまう背景には、2で紹介する防御反応も関係しています。

 

葬式で笑う心理・病気2.防御反応

葬式,笑う,理由,笑いそうになる,笑いが止まらない,失笑恐怖,心理人間には『気まずいときの笑い』や『作り笑い』というものがあります。

その昔、人間は口内に入った有害な物質を吐きだすときに口を大きく横に広げ、口角を耳の方へ、歯を出して舌を突出し、叫び声をあげました。

この『有害物質への対応』が基盤となって、心理的な有害物質にも笑いで対応する可能性が指摘されます。

不安、極度の緊張、ストレスに対処するために笑いがこみあげてくるということです。

また、人間関係に不安を覚えている方の場合は、相手に安心感を与えるために微笑んでいる可能性があります。

原始的に笑顔は『私は安全な人間です』とアピールし、相手から攻撃されるリスクを減らしてくれます。

葬式のような普段見慣れない人々が集まる場で『対人関係の危険』を感じた時に、つい笑顔が出てしまうのは自分の身を守るためなのかもしれません。

 

葬式で笑う心理・病気3.発達障害

アスペルガー症候群は定型発達者とは共感能力が違い、定型発達者が多い場面ではちょっと浮いてしまうというか、共感力が低いと見なされることもあります。

葬式の場面で共感能力の違いが出た場合には、急に笑いがこみあげてくるケースも考えられます。

また、はさみやコンパスを上手く使えない、筆圧が調整できないといった『発達性協調運動障害』の症状が表情筋に出てしまうと、気持ちと表情のアンバランスが起きます。

本人としては『悲しみ』『寂しさ』などを感じていても、表情筋がうまくついてこないために、薄ら笑いに見えることがあるんです。

ちなみに、ハリーポッターシリーズでおなじみのダニエル・ラドクリフさんは発達性協調運動障害を公表した著名人の1人です。

 

葬式で笑う心理・病気4.パーソナリティ障害

葬式,笑う,病気,人格障害,パーソナリティ障害,発達障害,アスペルガー,笑いそうになる,笑いが止まらない,蛭子能収葬式で笑っている人を見ると、笑っていない方からするとどこか不思議で、人によっては強烈な不快感を覚えることもありますよね。

もしかすると何かの病気?と疑いたくなったりもしますが、そんなとき予測されるものの1つがパーソナリティ障害です。

特に自己愛性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害など(DSM分類)B群のパーソナリティ障害について示唆されることが多いです。

特に自己愛性パーソナリティ障害の場合は、共感力が著しく低いことと自分の利益が優先されることが特徴ですので、誰かが亡くなることで自分に利益があると判断されれば葬式中に笑う可能性も高いです。

また、B群のパーソナリティ障害の特性を持つ方は『注目・関心』を常に必要としている状態ですので、葬式によって故人に向かった注目や関心を自分の下に取り戻さねば…と注目される行為≒笑いを無意識的に選ぶことも。

 

葬式で笑うのを治すには

葬式,笑う,治す,対処,笑いそうになる,こらえる葬式で笑うという行為1つをとっても、理由は様々です。

なので治す方法ももちろんさまざまなアプローチがありますが、もっとも大事なことは『自分は葬式という場面に何を感じるか』を根源的に明らかにすることです。

かなり形式的な場面の1つが葬式ですので、多くの人が不安や緊張を覚えます。

どこがどのように不安なのか、どうして緊張してしまうのかを考えて不安や恐怖に対して上手にアプローチすると徐々に不安や緊張からの笑いが少なくなるはずです。

その場でどうにかうするのであれば、笑いそうになる対象から気を逸らすために、数を数えたり体の一部分に意識を向けるといった方法もあります。

また、パーソナリティ障害の当事者は、本人だけで対人関係に関する強烈なしがみつきや自分に注目・関心を集めたいという欲求に向き合うのは大変です。

そして、発達障害の当事者は共感力の違いなどについて専門家からアドバイスをもらったり、周囲のサポートが必要なことも。

パーソナリティ障害、発達障害、発達性協調運動障害の可能性が考えられるなら、プロの手を借りることをおすすめします。

 

葬式で笑う心理まとめ

葬式,笑う,心理,病気,笑いが止まらない,笑いそうになる,不安,恐怖症,悩み,蛭子能収というわけで、ついつい葬式で笑ってしまう心理や病気について最後に簡単にまとめてみます。

・極度の緊張や不安から心を守るための『作り笑い』が存在する

・笑うことに対する恐怖がますます笑いを引き寄せる

・パーソナリティ障害、発達障害の可能性

・失笑恐怖や防御反応には不安対策が効果的、パーソナリティ障害や発達障害ならプロの手を借りる

 

piyoko1悲しいときに笑ってしまう人って一定数いるので、自分はひどい奴なんじゃないか…人間として間違ってるんじゃないかと悩まずに、少しずつ改善していきましょう。

不安対策には当サイトで紹介しているものも有効ですし、失笑恐怖なら場慣れ(一種の曝露療法)である程度不安が改善することもありますよ!

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