夜驚症の症状、治療、対応、大人の夜驚症対策まとめてみた

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      2017/07/17

この記事を読むのにかかる時間: 544

子供の隣で寝ていたら、夜中に突然叫び出してびっくり…!ということってありませんか?

まだ子供のいない私にはそういった経験はありませんが、友達の話を聞いたりするとけっこうこういう話を聞きます。

その症状から考えられる『夜驚症』について今回は紹介します。

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夜驚症の症状や原因、有病率は?

夜驚症は『やきょうしょう』と読み、その症状は寝ている間に急にパニックを起こしたりするのが特徴です。

パニックと恐怖で叫びだしたり、場合によっては嘔吐してしまうことも。

心臓の鼓動が早くなる、暑さでかく汗とはまた違う大量の汗をかいたりするのも夜驚症の代表的な症状です。

 

夜驚症は子供の病気?有病率は?

基本的に好発年齢は2歳から8歳くらいと言われています。

後述しますが、大人の夜驚症もないわけではなく、注意は必要です。

子供の3%に見られる症状で、大きくなると自然と夜驚症が治る子もがとても多いです。

男女比は男児が圧倒的に多く、女児の3倍です。

大人に関しては詳細な研究結果がないのですが、有病率は1%未満と言われることが多いです。

 

夜驚症は原因不明

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夜驚症ははっきりとした原因がわかっている病気ではありません。

ただ、昼間の刺激とかかわっているケースが多く、脳が昼間の情報を整理している際に起きる症状と見られています。

そのため、普段とは違う環境だったりイベントがあったりすると夜驚症になる子もいます。

 

子供が夜驚症になったときの対応

夜驚症は病的な異常というわけではないので、基本的には放っておいても大丈夫

そのうち寝てしまうので、とりあえず暴れて怪我しないように周囲のものをどけておきましょう。

初めて見た時にはびっくりしてしまうかもしれませんが、落ち着いて見守っていればOKです。

 

夜驚症の治療と予防

夜驚症の漢方治療

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西洋医学的には夜驚症には治療の必要がないので、特に出来ることはありません。

一方で、漢方医療では夜驚症を『肝(精神や感情を安定させる働きがある)のコントロール不足』ととらえています。

半夏、厚朴、柴胡、芍薬、当帰などが夜驚症の漢方治療で用いられます。

その子の体質にもよるので、詳しくは漢方薬局で相談を!

 

少しでも夜驚症を減らしたい…!

毎晩夜驚症を起こされるとこちらも眠れなくなってしまいますし、なかなかにつらいものです。

少しでも夜驚症を減らすために出来るのが、ストレスケア。

お母さんやお父さんにしっかり甘えさせてあげてください。

また、テレビやスマホによる刺激を寝る前には避けておく、お昼寝をしっかりさせるのも効果的。

ただ、子供は毎日新しいことを体験しながら成長していくものなので、一時的にストレスが大きくなって夜驚症が出てしまっても、それほど心配はしなくても大丈夫です!

そのうちストレスへの対処法を学んだり、体と脳の不均衡が成長によって解消されることがほとんどです。

 

夜驚症とその他の病気、見分け方

昼寝で夜驚症になる可能性はある?

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基本的に夜驚症はノンレム睡眠(深い眠り)のときに起きます。

もっとも眠りが深いのは眠り初めの3時間。

じゃあ昼寝の場合は?というと、子供の場合は昼寝で夜驚症が起きる可能性もあります。

大人と違ってノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)のバランスが一定でないので、昼寝の最中にもノンレム睡眠(深い眠り)が来れば、夜驚症になるかもしれないのです。

 

夜驚症とてんかんの違い・見分け方

急にパニックになるという点ではよく似ている夜驚症とてんかん。

ですが、てんかんの場合は眠り初めの3時間だけではなく朝方や昼間、夕方に起きる場合もあります。

てんかんは脳波検査によってわかりますし、適切な治療で上手に付き合っていくことも可能です。

なんだか夜驚症とは思えない…というときには、一度病院で検査を受けてみてください。

 

夜驚症の子は発達障害の場合が多い?

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夜驚症の子には発達障害児が多いといった話もあるようですが、今のところ確たる研究結果はありません

考えられる理由としては、発達障害の子はそうでない子に比べて睡眠のリズムが取りにくいという特徴を持っています。

脳機能のバランスが上手に取れない問題と相まって、そうでない子よりも夜驚症を起こしやすい仕組みは持っています。

ただ、夜驚症が頻繁だから発達障害ということにはなりません

発達障害の子もそうでない子も含めて、夜驚症は子供のよくある症状の1つです。

 

大人の夜驚症

大人の夜驚症とレム睡眠行動障害

上述した、1%未満の大人の夜驚症。

大人になっても夜驚症が改善しなかったり、ストレス下で夜驚症になることは十分考えられます。

また、似たような病気にレム睡眠行動障害があります。

夜驚症は泣き叫んだり恐怖を感じるのが特徴で、レム睡眠行動障害は歩いたりものを壊したりすることが多いです。

どちらも自分を傷つける、他人を傷つける恐れがあるなら睡眠外来や心療内科での相談が望ましいです。

特にレム睡眠行動障害では事件も起きていますので、早めに対処しましょう。

 

大人の夜驚症対策

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大人の夜驚症は子供の夜驚症以上にストレスとの関連性が強いので、まずはストレスへの向き合い方を変えるのがおススメです。

病的な不安というほどではない…という方には、この間レビューした『【感想】スタンフォードのストレスを力に変える教科書』が役に立つと思います。

病的な不安を抱えていたり、不安障害、うつ病の治療中の場合は認知行動療法、当サイトで紹介している不安解消法で根本的に不安を抱えやすい認知を変えて行きましょう。

また、体のケアで言えば自律神経系を落ち着かせることも大事。

自律神経については『自律神経失調症がしっかりわかるお話-症状、治療、薬など-』でまとめています。

そして最後に、眠れない時にお酒を飲むのはやめておきましょう。

眠りが浅くなって疲れやすくなり、夜驚症がなくなっても別の睡眠問題に悩まされる可能性が高まります。

 

hanami3私自身も幼い頃、たまに夜驚症を起こしていたそうです。

基本的には放っておいても心配ない症状ですので、ドーン!と構えていたいものですね…!

 

参考サイト

healthクリック 夜驚症

北海道こども心療内科氏家医院 子どもの精神保健障害

 - 眠りの問題