自己愛性パーソナリティ障害って治る?治療について知ろう

記事の画像はイメージです。特定の人物を指すものではありません。

      2017/01/24

この記事を読むのにかかる時間: 334

今回は自己愛性パーソナリティ障害の治療法について見ていきたいと思います。

どんな治療法が使われることが多いのか、治療によって治る可能性は、入院の可能性は?といったことを紹介しますね。


スポンサーリンク

精神療法+薬物療法

自己愛性パーソナリティ障害に限らず、多くの精神疾患の治療の基本が精神療法+薬物療法(必要に応じて心理療法)です。

ただし、パーソナリティ障害では精神療法により重きが置かれているのがポイント。

ここが不安障害、うつ病などの治療とはちょっと異なる事情です。

薬物療法は主にパーソナリティ障害に伴って出てくる精神症状を一時的に緩和するために使われます。

例えば自己愛性パーソナリティ障害の方であれば、完璧主義ゆえにうつ病や不安障害の症状が出てくることがあるのです。

 

精神療法の種類

自己愛性パーソナリティ障害の治療によく使われる精神療法には弁証法的行動療法、対人関係療法があります。

 

弁証法的行動療法

自己愛性パーソナリティ障害,自己愛性人格障害,精神療法,治療
弁証法的行動療法は認知行動療法の一種で、もともとは境界性パーソナリティ障害の治療のために開発された精神療法です。

ですが自己愛性パーソナリティ障害の治療研究に弁証法的行動療法が出てくることもありますし、実際に弁証法的行動療法を取り入れている病院もあります。

行動療法の中でもトレーニング的な要素が強い治療法と言われることが多いです。

弁証法的行動療法については今度また詳しく紹介する予定です!

 

対人関係療法

対人関係療法とは、家族・パートナーなど近しい人との関係に注目した治療法です。

過去どうこうではなく、現在の対人関係に変化を起こして、低い自尊心を回復させることにつなげていきます

対人関係を操作するのではなく、対人関係から自分を見つめ直す治療と考えてください。

自分のコミュニケーションにおけるパターンが見えてくる治療法です。

 

『自覚』の難しさ

自己愛性パーソナリティ障害,自己愛性人格障害,自覚,治療,病院

パーソナリティ障害の少し厄介なところが、自覚がないということ。

自覚がない分治療に対するやる気・モチベーションは当然下がってしまいますし、そもそも治療を受けたくないと主張する方も少なくはありません。

自己愛性パーソナリティ障害の人にどうしても自覚させたい!と思うこともあるかもしれませんが、そこはプロの領域と割り切るのがおすすめです。

というのも、自己愛性パーソナリティ障害の方は『自分の完全性・特別性』に並々ならぬこだわりを持っています。

そこに侵入する人(自覚を促す人)は『すぐに排除が必要な敵』とみなされる可能性があるのです。

確実に攻撃されるとまでは言えませんが、リスクが高まるのは確かです。

特に職場・家族など離れたくても離れるのが難しいケースでこそ、自覚を促すのはプロの仕事と考えた方がよいと思います。

 

自己愛性パーソナリティ障害は治るの?

自己愛性パーソナリティ障害,自己愛性人格障害,治療法,治らない,治したい,治る,治す,治し方

自己愛性パーソナリティ障害が治る可能性はもちろんありますが、高くはありません。

最初はどのような形で病院に連れてこられても、本人の意志で継続的な治療を続けることが大切なポイントと言われています。

精神科医の磯部潮さんは以下のように述べています。

境界性人格障害、自己愛性人格障害、演技性人格障害の治療は非常に困難で長期間にわたるものの、主治医との関係のなかで治っていく可能性はあります。

磯部潮(2003)『人格障害かもしれない どうして普通にできないんだろう』 135

 

入院の可能性はある?

自己愛性パーソナリティ障害,治療,自己愛性人格障害,薬物療法,入院

自分をひどく傷つける、あるいは他人をひどく傷つけるときには強制的な入院が可能です。

また、任意入院(医師に勧められて同意して入院する)もあり得ます。

この辺りは症状の重症度や家庭環境にもよるので、一概に入院する・しないとは言えないのですが、可能性はあると考えてください。

また、東京都にはパーソナリティ障害や摂食障害の入院治療を行う『くじらホスピタル』という病院もあります。

一般病院ということで強制入院には対応していませんが、気になる方は検索してみてください!

 - パーソナリティ障害